わかりやすいということ


商業広告としての役割は、
まず、伝わらないとよろしくない。
そして、商業的な行動を自然と促す、
おのずとそうしたい欲求を喚起させるもので
あるべきなのですが、
ストレートに行く
じわっと行く
下品に力業でやる
言葉でない別のものに語らせる
ただ寄り添う
このへんの味付けは、
人とのつきあい方、
普段のものの見方がそのまま出ちゃうので
写真は怖いんですね。
若い頃、
この「 加減 」に今までにない色合いを観たのは
浅井慎平さんでした。
三和酒類「 いいちこ 」のポスターでも有名ですが、
エディトリアルか何かで、
国旗のはしを持たせて
ふわりとさせた女性のポートレート
あれが好きでした。
遊び心が、しっとりと上品で、暖かくてあかるい。
ものを見る目が、そっと温かい。
そして、わかりやすい。
こんなカメラマンはもう時代から考えて
出てこないのではないかと思います。